大体こんな感じな主要人物達。



セイ(新田):15歳

悪鬼に追われて自分の世界から逃げ込んできた少年。早希バカ予備軍。
現在は茶屋の従業員として働いている。
その類の力は持っていないが、悪鬼から傷を受けているので妖怪達の姿を見ることは出来る。
正義感が割と強い、ちょっぴりヘタレ奥手な性格。
−セイの世界−
科学技術や機械技術が発達した未来的世界。
大気汚染が酷く、地上では暮らせないため人々は長く地下で生活していた。
長けた技術により不便は何一つなかったが所謂〈ニセモノ〉で模られた世界だった。


新田 茶苗−にいだ さなえ−(新田)

山一つ向こうにあるという新田茶屋の店主。
喋りにどこかの地方の訛りが入っている。
実態は茶屋のある山一帯を護っている地主神の奥さんだが、その事実を知る者は少ない。
勿論年齢不詳、早希曰く『出会った頃からこの姿』だったらしい。
物言いは厳しいが、セイ達に部屋を用意したりと優しい性格。
−新田茶屋−
色々な『世界』の住人がやってくる茶屋。
建っている場所が山道を抜けた先にある所為か客の殆どが妖怪の類である。
古いと言うよりは田舎っぽい感じ。

犬神−いぬがみ−(新田)

茶苗に拾われた後、新田の家を護っている神様。
自分の過去の経緯の為か結構な人間嫌いで、人がやってくる茶屋には近付こうともしない。
常連組は長く一緒に居るので慣れているようだ。
面倒は嫌いだが常連組や妖怪事にはつい手を貸してしまう何だかんだでほっとけない性質。

尾裂狐−おさき−(新田)

早希に憑いている九尾狐。早希バカ1号。
早希を助けてやる代わりに彼が死んだあと魂を貰い受ける約束をしている。
普段は犬とも狐ともつかない姿だが、本来はかなり大きな九尾狐。
人に化けると早希を映した様な姿になる。
基本的に早希以外の人物には特別興味を示さない。

九尾 早希−つづらお さき−(やまなし。):16歳

某芸術校に通う美術科の二年生。楓太の先輩で御先憑き。
元の世界では当たり障りなく、『(どうでも)いい人』ポジションで本人もそれを自負している。
袴を着て茶屋の手伝いをよくしている。
尾裂狐が憑いている所為なのかその類の力が強い。
−やまなし。−
何の変哲もない現代世界。
妖怪なども一般的には認知されていないので早希や楓太もその様に振る舞っている。



一條 楓太−いちじょう ふうた−(やまなし。):15歳

某芸術校に通う文芸科の一年生。早希の後輩で紙魚持ち。早希バカ2号。
茶屋初訪問は中学時代。茶屋に居た早希に一目惚れして今に至るが
早希には全く気付かれていなかった可哀想な子。
新田の書庫にある本に住み着いた『紙魚』という妖怪達に好かれ、所有者となっている。

木神−キガミ−(おちなし。):23歳

赤い髪の天使と噂されている始末屋。針による毒殺が主体。
コミュニケーションが苦手なうえ、感情が表に出にくいのを少し気にしている。
気配を消す能力を所持している。
見える程度の力しか持っていないが、物理的に相手に触れられるなら相当強い。
−おちなし。−
マフィアなどの裏稼業が多くある退廃的世界。
ある技術により誰でも超能力を所有でき、それによる重犯罪が増えている。

シオウ(おちなし。):21歳

木神の仕事仲間その一、ハルは従弟。銃攻撃が主体。
基本的に面倒臭がりだが、二人が危ない目に合わないようにさり気無く目を配らせている。
右目の視力が極端に悪いが眼鏡と能力でカバーしている。
遠くを見る能力とバックパックの能力を所持。
存在自体は知っているものの木神とは違い新田へ行くことはできない。

ハル(おちなし。):16歳

木神の仕事仲間その二、シオウは従兄。薬品による毒殺が主体。
いつも笑顔で真面目ないい子だが、発言が黒い時がある。
幼い時に両親を失いシオウとともに木神に拾われた。
リカバリーの能力を所持。
木神と一緒に新田に顔を出すことがある。
秋志−あきし−(いみなし。):享年18歳

実秋の双子の兄。少し気が弱く、穏やかな性格。
生前は体が弱く家に篭りきりだった。
跡継ぎの問題で一度死んでしまったが、『鬼の儀』により魂を強引に引き留められた。
現在も身体つきは弱々しいが鬼なので人より遥かに力がある。
−鬼の儀−
双子の居る世界に伝わる禁忌の儀式。
『百の血を浴び鬼と成せ。さすれば願いをかなえよう。』という言葉通り
沢山の犠牲を払い鬼となれば願いがかなうという儀式だが、あまりの残虐さに気が狂うと
誰もがその言葉すら口にしない。
実秋−ちあき−(いみなし。):19歳で鬼に

秋志の双子の弟。少し気は強いが物分りのいい性格。
理不尽な兄の死を受け入れられず『鬼の儀』を行った。
代償に髪と右目の色が変わってしまっている。
言わずもがなのブラコン。







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